2018年夏からEIL高校生交換留学ノルウェー派遣プログラムに参加していたS・Nさん。
1年間のノルウェーでの留学生活は驚きと気づきの連続だったそうです。そんな留学生活を振り返ってレポートを書いてくれました。ぜひお楽しみください!
ノルウェーでの生活
私は、10か月間ノルウェーのラールコレンという小さい町で留学生として生活しました。ホストファミリーの家族構成は父、母、姉、妹二人、弟、そして犬を飼っていました。家を出ると森が広がっていて排気ガスにあふれた都会とは正反対の町でした。しかし、最寄りのスーパーが車で20分先という不便さもありました。
生徒の自主性
私が通っていた学校はモスと呼ばれるラールコレンの北にある町にありました。ラールコレンとは違いスポーツジムやショッピングセンターなどがあり、同じ学校に通う友達の多くがその町に住んでいました。
ノルウェーの学校は生徒たちの意思を尊重し、生徒たちも社会の一員としての責任感を持っていました、日本に比べるとノルウェーの高校生はとても大人に見えました。学校では生徒たちが不合理や不条理だと思ったものは、先生たちと話し合い説得することが常識でした。例えば、学校が行事を計画したい場合、彼らは生徒に了承を得ないといけません。そうでなければ、だれもイベントに参加することはありません。これが日本とノルウェーの学校の最大の違いだと思います。
周りへの感謝の気持ち
私はホストファミリーととてもいい関係を築くことができたと思います。彼らは私の意思を尊重してくれいろいろな面で支持してくれました。そして、新しいことに挑戦するときには背中を押してくれました。私は、私は氷水に飛び込んだり、グライダーに乗ってみたりなど思ってもいなかったような多くの新体験をしました。
私はノルウェーで初めて白夜を経験し、念願の登山にたくさん連れて行ってもらいました。私はこのような素晴らしい機会を与えてくれたファミリーに感謝しきれません。
また、両親は福祉の仕事をしており、ノルウェー社会について多く教えてくれました。私は福祉や教育について非常に興味を持っていたのでとてもためになりました。私はノルウェーの生活水準とは何か、そして彼らにとって理想的な社会とは何かを学びました。そこで私は、生きていく上で大切なことは無いものを嘆くことではなく与えられたものに感謝することだと学びました。ノルウェーの冬は日照時間が短く、非常に気分が沈みます。しかし、クリスマスなどのイベントや積極的に家族や友達とともにいる時間を作ることで彼らは皆それを乗り越えます。
夏になれば大いにはしゃぎ、泳いだり、毎日外でご飯を食べたりなどと太陽をフル活用します。このように、日常の些細なことに感謝をすることは本当に素晴らしいことだと思います。
私にとってのあたりまえが国や境遇が違うことでとても貴重なものになりうるということ、そして、私自身がとても恵まれていることを改めて気づかされました。
私はこの留学のおかげで、かけがえのない友人、素晴らしい家族を得ることができ、社会や福祉について多くを学び、人助けをしたい、という自分の夢に自信を持つことができるようになり、夢を現実に近づけることかできました。
(写真、文 2018年:ノルウェー派遣 S・Nさん)
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