2023年2月よりEIL高校生交換留学アメリカ派遣プログラムに参加している石山陽夏梨さん。今回、ご自身の留学体験を多くの方と共有したいと、レポートを書いてくれました。
ドイツに到着してからのホストファミリーとの生活や学校の様子を書いてくれました。ぜひお楽しみください!
私は2023年2月からドイツに交換留学している石山陽夏梨です。初めての海外でドイツに交換留学をしているという誰もができない体験をしています。私のドイツの交換留学日記を読んでたくさんの人にドイツのことを知ってもらえたら嬉しいです。
出発 日本→ドイツ
私は現地研修がなくなり最後の出発でした。2023年の冬のドイツへの出発は私1人だけだったので不安しかありませんでした。飛行機に乗ることも海外に行くことも初めてだったので1人になることが寂しかったです。けれど飛行機に乗ったら不安より着いた後のことを考えていました。飛行機の中で寝て起きて気づいたら到着していました。機内食もあまり食べてなかったのでキャビンアテンダントさんがたくさんのお菓子をくれました。初めての飛行機に1人で乗るのは新鮮で楽しかったです。フランクフルト空港に着いた瞬間から日本との違いに驚かされました。
ホストファミリー
私のホストファミリーは、ホストマザー、ホストファザー、18歳のホストシスター、14歳のホストブラザーの4人家族です。毎週月曜日はホストブラザーと教会に行っています。休日は、一緒にスーパーに行っています。夕食は、いつも今日あった出来事を話しています。そして、ホストファミリーが時間がある時はいつも1つのトピックについて話したりゲームをしたりNetflixをみています。また、私とホストシスターで交互に1週間に1回風呂掃除とトイレ掃除をしています。ホストシスター、ブラザー、私の3人で順番に1週間同じ人が洗い物、テーブルの片付け、料理をしています。私が1週間担当のときはいつもホストファザーと料理をしながらドイツ語の単語を教えてもらっています。
私の住んでいる町
私はstreichenという小さな村に住んでいます。人口は500人しかいません。外は自然です。スーパーは1つもありません。私は、水曜日は学校が昼までなので村の人や村の人の犬やホストマザーと散歩をしています。村だからこそおもっきり犬と遊べて楽しいです。森の中を散歩することは日本ではないので村に住んでいるからこその貴重な体験ができて嬉しいです。
食文化
ドイツはパンがとても美味しいです。ドイツで有名なプレッチェルは中は柔らかいけど外は硬くてとても美味しいです。私の家の主食は、パンとパスタです。ソーセージはたくさんの種類がありびっくりしました。とても太いソーセージもあります。ソーセージは日本より少ししょっぱい気がします。チーズもたくさんの種類があってびっくりしました。あとは、ドイツ人は、バターをたくさんの量を使ってパンを食べるのでびっくりしました。ドイツで有名なグミのハリボーはどこでも売っています。私も何種類かのハリボーをためしてみたのですが、結局ノーマルが一番美味しいなと思いました!プレッチェルもパンも何もつけずに食べるのが1番美味しいです。私は、学校が1日ある時の昼にパンを1つ買うことが日々の楽しみです。スーパーに行くとチョコのお菓子やハリボーがたくさんあります。帰国したときに太らないように気をつけて過ごして行きたいです。
旅行
私は2回旅行に行きました。1回目は、ドイツに来て1週間後にオーストリアに1週間スキー旅行に行きました。オーストリアのスキーはいろんなリフトがあり大きくてついていくのに大変でした。言語は通じなくてもスポーツは簡単にコミュニケーションができるので楽しかったです。私にとって1つの大切な思い出になりました。
2回目は、ホストマザー、ブラザーとHamburg とホストマザーの弟の家や友達の家に1週間行きました。Hamburg では都会なのでドイツを肌で感じることができました。ホストマザーの弟の家族と寿司をつくったりしてとても楽しかったです。村から都会に行くとホームレスの人やタバコが道にたくさん落ちていたりドラッグをしている人がいて少し怖かったです。旅行を計画してくれたホストファミリーに感謝しかありません。
ドイツ語
私は最初ドイツ語は日常挨拶程度しかできませんでした。ホストファミリーとの会話もほぼ通じなくて自分の思っていることも話すことができませんでした。本当に孤独でした。毎日たくさんの日本語で説明が書いてあるドイツ語の本やYouTubeやアプリを使って勉強をしているとだんだんとドイツ語がわかるようになってきました。1ヶ月するとドイツ語も少しずつ理解できるようになってきてホストファミリーとの日常生活はほぼドイツ語でしています。大切なことは英語でしています。ドイツ語で会話してみて通じなかったら英語で会話するようにしています。友達との会話は英語でしてくれていますが、ドイツ語でだんだん話せるように頑張ります。1つの単語でもいいからドイツ語で話してみることが大切だと思います。ドイツ語がわからないからと言って話さないのではなく英語で話してみてドイツ語を教えてもらうことでコミュニケーションもできてドイツ語も学ぶことができます。ドイツ語でコミュニケーションをとることは難しいけれど日々チャレンジしていきたいです。
ドイツの学校
私の住んでいる村には学校がないのでbalingenという街にバスで40分乗っています。朝は6時50分のバスに乗っています。私が通っている学校はギムナウジムという進学校です。最初は全てドイツ語の授業で何をしたらいいのかどこにいけばいいのか全く分かりませんでした。また、黒板の文字もわからないし話している内容も全く分かりませんでした。けれど、クラスメイトは隙間時間にこっそり英語で授業の内容を教えてくれたり一緒に昼食を食べたりしてくれて感謝しかありません。クラスメイトとの会話はみんながドイツ語で話す中、英語で話を切り替えることが難しく、圧倒的に積極性が足りないです。なので、失敗を恐れずに積極的に質問や会話に入っていけるようにしたいです。今のクラスメイトとは夏休み前で終わりなので映画に誘ってくれたり町でのショッピングに誘ってくれたりするのでもっと仲良くなれたらいいなと思います。まだまだドイツ語ができないので先生達は「あなたはやらなくていい」や「あなたにはできない」と言われてしまうことが多いです。正直どうしたらいいのか答えはわかりません。けれど、諦めずに家で翻訳をしながら理解していけたらと思います。フランス語とスペイン語の授業は後ろでドイツ語の勉強をしています。ドイツ人は沢山の言語を話すことができます。交換留学生としてドイツに来ているのだからこのままドイツ語だけを勉強するのではなく少しずつフランス語とスペイン語を勉強したいと思い、家で毎日アプリやYouTubeを見て勉強しています。留学前はフランス語とスペイン語は1単語も分からなかったけれど日々勉強をしていくことで沢山の単語や文法を学ぶことができ少しの会話ならできるようになりました。出発前は、3ヶ国語と英語を学ぶとは思ってなかったです。正直ドイツ語、フランス語、スペイン語を同時に学ぶことは大変です。毎日ホストファミリーとのコミュニケーションをして夜に3ヶ国語の勉強と学校の勉強をすることは本当に大変ですが努力は報われるという言葉を信じて毎日頑張ります。交換留学生として折れずに頑張ります。
交換留学オリエンテーション
ドイツの受入団体が主催する3泊4日の交換留学オリエンテーションがWiesbadenという町でありました。日本からの交換留学生は私だけでイタリアからの交換留学生がほとんどでした。イタリアからの交換留学生が多いことでグループチャットも会話もイタリア語になっていて全然理解できませんでした。日本人がいてくれたら何でも話せてよかったのにと思いました。オリエンでは私以外の人はドイツ語がペラペラで本当に留学生なのかなと思うぐらいびっくりしました。そして、ドイツ語でついていけない虚しさと何も話せない何をやってるのか分からないことでみんなからの視線が怖かったです。同じ交換留学生なのに何でドイツ語も英語も話せないのだろうと思いました。でもそんな時でも1人のイタリアの男の子が助けてくれて人の暖かさに触れました。今でも毎日グループチャットでたくさんのメールがきます。
Wiesbadenという町では5人1組になり1つのリンゴを持って町に行きました。1つのりんごから町の人に声をかけて物を交換するというゲームをしました。1人のドイツ語では通じなくても5人のドイツ語なら通じることができてたくさんの人とコミュニケーションができました。日本のお菓子を帰りにお土産として渡したらみんなとても喜んでくれて嬉しかったです。また明日から2回目の交換留学生オリエンテーションがあるので頑張ります。出身国は違うけれど同じドイツに留学にきた交換留学生として辛い時や悩んだときに相談できる仲間ができて嬉しかったです。私は、英語ができたとしてもドイツ語をもっと日常会話以上に会話ができるくらい勉強しとくべきだったし甘かったなと肌で感じました。
ドイツと日本の違い
ドイツに来て日本との違いをたくさん体験しました。その中でもドイツに来て日本人の暖かさを感じました。ドイツ人ははっきり物事をいうので辛い時も多々あります。最初はドイツ人の直接的に言う言葉を怖いと感じていました。けれど、怖いと決めつけるのではなく文化と思って過ごしています。それでも怖いと感じてしまうときは、ポジティブにドイツ語をもっと頑張ろうと前向きに考えています!私はまだドイツ語があまり話せないのでドイツの人に対しての怖さは多少ありますが沢山の人と積極的に話せるようにドイツ語をもっと頑張ります。
ホストファミリーとの関係
私は、ホストファミリーとうまく会話ができない時期がありました。最初の1ヶ月はドイツ人の特徴のはっきり物事をいう性格が怖くて次第にホストファミリーにも怖いと言う印象を持ち始めました。話そうとしても話せない状況と話したことで返ってくる言葉が怖くてコミュニケーションができませんでした。また、部屋で勉強をしていると「あなたは何のためにここにきたの」と言われてしまいます。けれど、いざ面と向かって話してみるとたくさんの誤解があることがわかり、話すことの大切さを実感しました。まだ、ホストファミリーには自分からなぜ会話を発展させないのか、やなぜ自分の意見がないのと言われてしまう毎日です。ホストファミリーから聞いてくる質問は日本語でもわからない政治や選挙や成人などの細かな質問が多く私も英語で答えることができないときがあります。なので、毎日1つの簡単なトピックを決めてホストファミリーと会話をしていけたらいいなと思います。まだまだホストファミリーとの会話は正直何を言われるのか分からず怖いですが、自分を受け入れてくれたからこそ自分に興味を持ってくれていることを忘れずに色々なことをアピールしていけたらいいなと思います。勉強の時間とコミュニケーションの時間を両立していきたいです。
最後に
ドイツに交換留学していること、海外にいることが最初で最後の経験だと思って沢山チャレンジしていきたいです。これから先も困難がたくさんあったり辛いこともあると思います。けれど、どのような状況でも留学をさせてくれた家族、日本から応援してくれているEILや友達、私を受け入れてくれたホストファミリーがいることを忘れずに常に感謝の気持ちを持って最後までやり通せたらと思います。クラスメイト、ドイツ人や交換留学生が英語で話してくれたり助けてくれたりすることが当たり前ではないことを忘れずに感謝して生活していきます。応援してくれている沢山の人や助けてくれる沢山のドイツ人がいるからこそ私ができることは限界までやります。そして帰国した時に頑張ったと自信を持って言えるように最後まで諦めずに毎日を大切に努力していきます。また、ドイツの人々に日本のことをたくさん知ってもらえるように日本の文化を広めていきます。1日1日を大切に感謝の気持ちを忘れずに日々頑張ります‼︎‼︎‼︎
(写真、文:2023年ドイツ派遣生 石山 陽夏梨さん)
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