EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。
2022年の奨学生は石松里紗さんです。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています。里紗さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。ぜひお楽しみください!
先日、帰国日も決まり留学のカウントダウンが始まりました。1日でも無駄にできないなという気持ちで残りの日数も全力で楽しんでいきたいと思います。
チアリーディング
3月の初めに冬のチアのシーズンが終わりました。もともとはもう少し早く終わる予定だったのですが、パークシティ高校の男子バスケが地区大会を勝ち進めたことで少し長引きました。この1ヶ月は本当にチア漬けの1ヶ月でした。バスケの試合が他校であったりしたのでみんなでバスに乗って遠征しました。地区大会だったので他校のチアリーダーも来ていて見るのも楽しかったし学校中が応援に来て毎回とても盛り上がりました。ハーフタイムではダンスを披露していろんな人から褒めて頂きました!春のシーズンはチアがないので、これで私のチアは終わりになります。これまでの私のレポートを読むと分かるように私の留学期間はチアの思い出でいっぱいでした。最初はチアリーダーなんて美人で細い女子しかできないものと思って自信なんてなかったし、私の家族も大丈夫か?という感じでした(笑)。ですがチアを通して学んだことは、「自分がやると決めて、全力で努力すればできないことなんてない」ということ、そしてスポーツの楽しさです。私はそもそも部活というものも長く続いたことがなく、スポーツもどちらかといえば嫌いなほうでした。このチアが初めてこんなに長く続き、そして自分の時間を部活に費やした経験でした。ですがチアリーダーとしてスポーツを観戦し応援する中で学校中が一体となって喜んだり落ち込んだりして初めてスポーツの楽しさが分かった気がします。日本にいたころの自分なら自分がアメリカでチアリーダーになるなんて信じられなかったけれど、チアを通してたくさんの思い出とたくさんの友達とかけがいのない仲間ができました。私をチアリーダーとして選んでくれ指導してくれたコーチ、ほかのチアリーダーたち、サポートして毎回の試合を見に来てくれたホストペアレンツ、応援してくれた学校中に感謝したいです。
学外での活動
先日、小学校の先生にお願いして小学2年生に日本についてのプレゼンテーションをしました。折り紙でウサギを作ったり、お箸をみんなで練習したり、簡単な漢字クイズをしたりして盛り上がりました。そして私がプレゼンの最初に2年生に伝えたことは「みんなに日本の文化を知ってもらいたいのは、他の国の文化を知ることでみんなにほかの国の文化を尊重できる人になってほしいからだよ」そして、「英語が話せれば、いろんな国の人と繋がれるんだよ、それは英語が世界の共通語だから」という話をしました。みんな真剣に聞いてくれてとても楽しそうに参加してくれて本当にうれしかったです。私が帰るときには、みんな、ハグをくれて本当に可愛かったです。ほかの学年にもできるように計画中です。
嬉しかった出来事
この間、本当に嬉しいことがありました!英語の授業で読んだ本についてエッセイを書くプロジェクトがあったのですが、英語の先生に「君のエッセイが1番スコア高かったよ、おめでとう」と教えてもらいました。その時は本当に嬉しくてすぐ母に報告しました。留学生の私には最初、英語の授業は本当に意味が分からなくて大嫌いな授業でした。あまり大きい声で言えませんが、読んでいる物語の内容についていけなくてネットに載っている要約を読んで「そういう話だったのか!」と理解することも多かったです笑。エッセイも最初は翻訳機を使ってばかりでした。そんな私がやっと英語の授業についていけるようになって宿題も自力でできるようになって、こんなことが起きたのが本当に嬉しかったです。
最後に
この間、帰国日を知らせるメールが届きすぐホストファミリーに伝えました。ファミリーは「私たちが里紗を帰さないって決めたらどうなる?」と言ってくれて私もこの家族とお別れしなければいけないのが本当に悲しいです。あと3ヶ月弱、時間を無駄にしないようにやりたいことにたくさん挑戦して見たい景色をたくさん見たいと思います。チアを終えて来週からトラック(陸上)に挑戦します。もちろん陸上も未経験ですがワクワクしています。あと3回となった私のレポートも楽しみにしていただけると嬉しいです!
(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 石松 里紗さん)
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