EILは、アメリカ人のワット博士が1932年に設立したEIL運動を起源としています。EILはThe Experiment in International Livingの頭文字を取っており、第一次世界大戦後に「異なる文化、生活習慣を実際に体験することで友情が育まれ、それにより戦争はなくなるだろう」としてホームステイを発案されたワット博士。「Experiment」には「実験」や「試み」という意味がありますが、ホームステイとは元々平和活動の試みとしてスタートしたものです。
現在、EIL国際連盟には10か国が登録しており、年に一度の総会を開催し、連盟全体のプロジェクトを進めたり、よりよい国際交流プログラムの提供のために、情報交換し、議論し、相互に高め合っています。
日本EILの理事長である鈴木は現在、このEIL国際連盟の副会長を務めています。11月にドイツのフランクフルトで国際連盟の総会が実施され、鈴木が参加してきました。今回はそのレポートを簡単にお伝えします。
EIL国際連盟 2022年総会
EIL国際連盟に加盟する10か国全てから代表レベルの参加となり、11月14日から16日の3日間ということで、通常のGA(総会)よりも、2日短縮のスケジュールでの開催されました。過去には連盟には加盟していないが、同様にホームステイを中心とする事業を実施する各国の団体が参加し、大規模で実施することも多々あったGAですが、新型コロナウイルスの影響から、加盟メンバーのみでの実施が続いています。
今回のGAの主なテーマは、連盟全体のプロジェクトとして進行中のCertificateプログラム(国際交流実施団体への認定プログラム)の進捗状況確認でしたが、2020年1月に沖縄で実施して以来の総会なので、全ては”Reunion(再会)”という言葉に集約されると思います。通常の総会では、団体ごとの運営状況等の報告の時間は取らないのですが、今回は私が提案し、10団体全てがコロナ禍の中どう活動を継続してきたのか、またはそれぞれのオフィスの変化等について情報共有するというプログラムも組みました。
100周年記念事業
ワット博士がEIL活動を発足してから2032年で100周年を迎えることを記念し、日本EILの提案で100周年記念ロゴ制作を実施することになりました。加盟国は2023年1月23日までに案を提出することになっています。それぞれの国からの案は、提案国を公表しないままで、全ての加盟国による投票で採用作品が決定する予定で、2032年までは、各団体ごとのロゴと併用して、HPや印刷物等での利用が奨励される予定です。
その他にも2032年に向けて、連盟では様々な取り組みを実施していく予定です。ぜひ皆さんも楽しみにされていてください。
最後に
EIL国際連盟に加盟する各代表レベルは、普段からメッセージサービスでやり取りをするなど、近い距離感で繋がりながら運営しています。各プロジェクトにおいてはZOOMなどのテレビ会議なども頻繁に実施していますが、やはり直接会って情報交換を行い、同じ空間で過ごすということは、オンラインには代えがたい価値があり、それはひいてはEILが行っている国際交流事業の価値を確認できた出張となりました。
これからもEILでは連盟加盟国はさることながら、各国のパートナー団体とのコミュニケーションを密に取り、プログラムの質の向上に努めていきます。
EILでは、様々なプログラムをご用意しています。
詳細はEILホームページをご覧ください。
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