EIL高校生交換留学プログラムを通して、熊本県内からアメリカ・モンタナ州に留学する生徒を対象とした奨学金、「くまもと未来創造基金 アップルシード奨学金」。
2022年の奨学生は石松里紗さんです。8月中旬からモンタナで留学生活をスタートしています。里紗さんには、留学期間中に定期的にレポートを書いてもらうことになっています。ぜひお楽しみください!
モンタナ州に来てから早くも3ヶ月が経ちました。この1ヶ月たくさんの変化がありました。今回のレポートも楽しんでいただけると幸いです!
ホストファミリーチェンジ
9月の終わり頃、ホストファザーからホストファミリーが変わることを聞きました。これからの8ヶ月も一緒に過ごせると思っていた私は、聞かされてから色々なことを考えました。私が上手く話せなかったせいか、新しいファミリーと上手くやっていけるか、また1からやり直しなのか、など今までで一番自分の留学生活を考えた時期でした。前のホストファミリーとの思い出はたくさんありますが、私が一番心に残っているのは、私が体調を崩してしまったときです。私は高熱と喉の痛みでずっと泣いていました。そんなときホストブラザーがカーテンを布で覆 ってくれ、泣いている私の隣でずっと一緒に映画を見てくれました。私が自分で飲み物を取りに行こうとすると「僕に頼んでって言ったじゃないか」と私の飲み物を作ってくれたこと、そしてマザーはずっと私のことを抱きしめてくれました。こんな優しくて愛に溢れた家族と暮らすことができたのは私の宝物です。引っ越したあとも時々メッセージを送ってくれます。
新しいホストファミリー
新しいファミリーは、私のチアリーディング部の仲間の家族でした!ファザーとマザーとシスターが2人とブラザーが1人いますが、シスターは働いていて別の所で暮らしています。先週は2人で買い物に行ったりしました。私はシスターのことが本当に大好きです。もうひとりのシスターは私と同い年で、もともと仲良しだったのでファミリーになると聞いたときはとても嬉しかったです。新しいファミリーはとても賑やかで、犬が4匹と猫が4匹、さらに牛と馬と鶏を飼っています。ホストファザーはとてもエンターテイナーな人でいつもジョークを言って笑わせくれます。毎朝私が起きて階段を降りてくると、「リッサー!」と大きな声で迎えてくれるのが私はとても好きです笑。マザーは、いつも私の心配をしてくれていつもたくさんおしゃべりをします。毎日本当に賑やかで面白いので、私は毎日爆笑しているほどです笑。週末にはもうひとりのホストシスターも家に来るのでショッピングへ行ったり、みんなで映画をみたりして過ごしています。引っ越す前は心配でしたが、すぐに馴染むことができました。今では本当に新しいファミリーが大好きです。
部活動
10月中旬、チアの秋シーズンが終わりました。チアをした最後のアメフトの試合ではダンスを披露しました。チア部に入って、たくさんの思い出を作ることができたし、大事な仲間ができました。チア部に入ったことは今までの留学生活で1番の良い選択でした。私は冬シーズンもチアをする予定です。メンバーも変わらないので本当にワクワクしています。これからは、バスケットシーズンを盛り上げられるように頑張ります!
モンタナでの生活
モンタナでは雪が降っています!!気温はなんとマイナス10度前後が続いています!本当に寒いです。南国育ちの私は、こんな寒さに慣れていないので凍えていますが周りの人たちは、まだまだ薄着で、私は一人厚着しています。雪も積もって、初めての雪の日、私は大興奮でした。先生たちにも「リサ、雪は好き?」とたくさん聞かれました。そんな中、私は「濡らしたタオルは氷点下で振ると凍るのか?」という実験をしたのですが、マイナス10度ではまだまだ凍らなかったです笑。冬にはマイナス30度近くになるそうなのでこれからもこの寒さを満喫したいです!!
この1ヶ月は本当に楽しいことがたくさんでレポートの書ききれないほどです。ですが悲しいこともありました。新しいホストファミリーの犬が1匹亡くなりました。みんなで楽しく晩御飯を食べていた普通の日のことでした 突然のことに私は見ていることしかできませんでしたが、他のファミリーは救急の動物病院に連れていき、私とブラザーは家に残りました。ブラザーは「面白い映画でもつけるよ」と言ってくれ、出張中だったマザーは「大丈夫だからね」とすぐに電話をかけてくれました。夜遅くに帰ってきた他のファミリーから大丈夫だろうと聞いていたのに次の日の朝、その子が亡くなったことを聞きました。まだ1歳にもなっていなかったので、本当に予想外のことでした。今でもその子のことを話すと悲しい気持ちになります。私は一緒に過ごした時間は短かったですが、いつも明るいファミリーが本当に落ち込んでいるのを見ると本当に悲しかったです。その子の写真や動画が私の携帯にたくさん残っています。
最後に
こんなこともありながら、日々ホストファミリーのことが大好きになっていっています。ホストマザーが、私が引っ越してきたときに「あなたが毎日家に帰りたくなるようにしたいし、同時に日本に帰るときには悲しく思ってほしい」と言ってくれました。ファザーは「自分の家だと思って自分のものみたいに使うんだよ、そして何かあったらすぐに言うこと」と言ってくれ、これが今のファミリーのルールです。3か月経って、学校で学ぶことが楽しくなってきたし、授業の内容が分かるようになったと感じています。これからも新しいファミリーとたくさんの思い出を作っていけるのが楽しみです!
(写真、文:2022年度アメリカ派遣生 石松 里紗さん)
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