2022年EIL高校生交換留学プログラム 南アフリカ派遣生の門脇永昌さん。今回、ご自身の体験を広くシェアしたいと、レポートを定期的に書いてくれることになりました。
第1回は日本出発時の様子や、ホストファミリーとの生活について書いてくれました。ぜひお楽しみください!
出発
今年の夏の南ア派遣生は私だけということで空港に着くと、それまではあまり感じていなかった緊張、プレッシャーを感じてしまいました。また、先代の南ア派遣の方たちが素晴らしい体験をしていたのをレポートで目にしたので、とても不安でした。しかし、EILのスタッフの方に「先輩たちと同じような体験が出来なくてもいい。自分の留学だから。」と言われ、胸が軽くなったのを覚えています。そして家族に別れを告げ、1年後に帰国したときにはこの風景がどのように見えているのだろうかとワクワクしながら日本を離れました。
そしてシンガポールで乗り継ぎをし、約1日をかけてケープタウンに到着しました。ケープタウンに到着してから第一に衝撃を受けたのは道の真ん中でお金や食糧を乞う人がいたことです。その中には子供の姿もあります。ホストマザーが言うにはこの人たちにお金をあげてはいけないそうです。なぜならそのお金でドラッグを買ってしまうから。初日から日本では考えられない光景に胸を打たれました。
Cape town
ケープタウンをご存じの方は多いかもしれません。人口は430万人とかなり大きい都市です。しかしケープタウン生まれ育った人が多いので初対面の人同士でもすぐに話しかけていて、皆とてもフレンドリーだなと感じます。気候は日本と同じような感じです。違いはテーブルマウンテンから吹き降ろす強い風があることです。風がない日のほうが珍しいです。南アフリカと聞くと治安が悪いことをイメージされる方が多いかもしれませんが、今のところ私は治安の悪さは感じていません。しかし家には3重の扉がいくつもあったりとセキュリティーが厳重な所をみると現実を突きつけられます。基本的にはホストファミリーの言うことを守っていれば安全に暮らせると思います。
ホストファミリーとの生活
ホストファミリーはホストマザーのみで私のほかにイタリアからの留学生という構成で生活しています。ホストマザーはこれまでにも多数の留学生を受け入れてきて、よくその話をしてくれます。マザーはクラフトが好きでロックダウンで一人だったときによく作っていたそうです。マザーはこれらを地元のフリーマーケットに出品しています。マザーが出品しているのはお金のためだけでなく、他の出品者や購入した人との会話を楽しむためでもあると言っていました。先日マザーにフリマについていったのですが、とても雰囲気がよく私はそこがとても気に入りました。マザーに友達を紹介してもらいましたが、人が良くマザーが言っていたことにものすごく共感できました。
ダブルプレースメント(事務局注※他国からの留学生と同じファミリーに滞在すること)のイタリア人の留学生はラグビーが好きなのでラグビーの話をしたり、互いの国の話をしています。またイタリアの本場のパスタも食べることができました。色々な国の文化を体験できて、とても貴重な経験をさせてもらっています。
私はホストファミリーと生活するうえで常にリビングにいることを心がけています。なぜなら話すことがあまりなくてもテレビを見て、一緒に笑ったりすることで同じ感情を共有できるからです。そうすることによって仲が深まり、信頼関係が築かれるのです。出発前オリエンテーションで学んだことが今、生きています。
さて、南アではLoad-shedding(直訳すると負荷の排出)、いわゆる計画停電が週に1回程度の頻度で起こります。厳密にいうとステージが4つあってステージ別に停電の頻度が決まっていくという感じです。これは2時間ほどの停電なのですが、国民の生活を直撃しています。朝これがあると暗い中で学校の準備をしたり、お弁当も作れません。日本では計画停電は災害時にしか起こらないですが、こちらでは日常茶飯事です。日本とは違うことを味わえるのは留学をして良かったと感じます。そうはいってもLoad-sheddingは早く終わってほしいです。
最後に
学校も始まり、ようやく留学生活が本格的にスタートした気がします。
この1カ月はあっという間でした。時間が過ぎるのが早いのは楽しんでいる証拠です。まだ自分の言いたいことを英語で話すのは難しいですが、とにかく楽しみながら残りの留学生活を全うしたいです。
おまけ
世界最大級のクルーガー国立公園に行ってきました。本場のサファリはサファリパークとは比にならないほど壮大でした。
(文章・写真 2022年南アフリカ派遣 門脇永昌さん)
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