2021年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外国人の日本への入国が制限される中、たった一人だけ来日できた留学生がいました。オーストラリア出身のセリーナです。
セリーナは、2021年3月に来日し、2週間の隔離生活を経て神奈川県内のホストファミリー宅に移動しました。隔離期間中はオンラインでオリエンテーションを実施。日本での生活を始めるにあたって、交換留学生が期待されていることや学校生活・家庭生活で注意するべきことなどを再度確認しました。
セリーナは一般家庭に滞在しながら日本の生徒と同じように高校に通い、2022年1月半ば約10ヶ月のプログラムを修了します。間もなく留学生活を終えるセリーナに、日本での生活について話を聞きました。
日本での10ヶ月間はホストファミリーや友だちなどたくさんの方々に支えられ、充実した留学生活だったそうです。学校では友だちと昼食を食べたり、部活動に取り組んだり、休みの日には一緒にでかけたりしたとのこと。ホストファミリーには、神社や寺に連れて行ってもらったり、お好み焼きやたこ焼きを一緒に作ったりと、日々の生活を通して日本の文化を教えてもらったそうです。セリーナはアニメや漫画といったポップカルチャーにも興味があり、日本にいると、それらに身近に触れる機会があり、嬉しかったとも言っていました。
大変だったのはやはり日本語のコミュニケーションだったとセリーナは言います。来日当初からある程度日本語はできていましたが、本人としては十分ではないと感じていたようです。はじめは自分の日本語に自信がなく、日本語を話すことにためらいがあったそうです。しかしながら、友だちやホストファミリーに文法や単語を教えてもらい、3~4か月後には抵抗なく日本語を話せるようになったそうです。
セリーナによると、「留学を通して得たもの、それは自信がついたこと」だそうです。日本では、当たり前ですが初めて会う人の連続。新しい環境で積極的に行動することを求められる場面も多いものです。今まで慣れ親しんできた環境から飛び出して、切磋琢磨した経験はセリーナ自身の生きる力をおおいに育んだことでしょう。また、日本語もずいぶん上達しました。
セリーナがこれから留学をする人に伝えたいことは、まず、恥ずかしがらないこと。留学を充実させるためには、行動力と積極性が大切で、その国の言語に自信がなくても、一生懸命にコミュニケーションを取ろうという姿勢があれば、言語も早く上達し、新しい生活の適応にもつながると、自分の経験から語ってくれました。
セリーナには、日本での留学生活が終わっても、異文化理解の担い手として活躍し、お世話になった様々な人々との交流を続けていってほしいと願っています。
コロナ禍にも関わらず、セリーナを受入れてくださったホストファミリー、ホストスクール、エリアレップをはじめとするすべての方々に改めて感謝申し上げます。
EILの受入プログラムではホストファミリーを募集しています。
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