高校生交換留学プログラムの説明会を開くと、「親から留学は大学生になってからにしなさいと言われた」とか「高校留学と大学留学の違いがわからない」などといった声が聞かれることがあります。
でも、高校生交換留学と大学生で行く留学は実は全く異なります。その具体的な違いとは一体なんなのでしょうか。
このシリーズでは、高校時代に交換留学を体験し、その後大学留学(1年留学/4年留学)も体験したOB/OGの言葉から、高校留学と大学留学の違いについて紐解いていきます。
第6回は、2015年にEIL高校生交換留学プログラムでカナダに留学した、村嶋里音さん(大阪府出身)です。
Q1. 高校から現在までの経歴を教えてください
2015年、高校1年生でEIL高校生交換留学プログラムでカナダへ留学しました。帰国後は2年生に復学し、2018年にカナダのブリティッシュコロンビア州にあるサイモンフレーザー大学に進学しました。
Q2. 高校留学をしようと思ったきっかけは?
幼稚園から小学校低学年にかけて親の仕事の都合で上海に住んでいたこともあり、小さい頃から海外に興味がありました。中学校に進学後もシアトルで2週間語学留学したり、マレーシアでボランティアをしたりと、海外での経験を積んでいく中で、「次は一人で長期間海外へ行きたい」という気持ちが強くなっていきました。高校で留学するか、大学入学後に留学するか迷いましたが、両親が背中を押してくれたこともあり、高校での留学を決意しました。
Q3. 大学でもう一度留学しようと思った理由といつ決めましたか?
大学でもう一度留学しようと思った理由は、少しでもチャンスがあるならば、よりチャレンジできる道を選ぼうと考えたからです。また、学びたい分野がビジネスだったため、ビジネスの分野に強い海外の大学で勉強したいと思いました。高校の交換留学から帰ってきて3ヶ月以内にはおおよそ心を決めていたと記憶しています。塾の先生や日本の高校の先生と話し、両親とも相談して決めました。
Q4. 大学の留学先を決めた理由は?
まず、大学留学先の国をカナダに決めた理由は、高校の交換留学のカナダでの経験がとても大きかったと思います。交換留学で経験した、カナダでの素晴らしい人々との出会いや自分に合っていた勉強スタイルなどが決め手です。
また、メトロバンクーバーは多文化都市圏なので、私もその中に入り、様々な人とともに過ごしてみたいなと思いました。また、今の大学を選んだ理由はビジネスの分野に強く、比較的新しい大学で勢いがあるところに惹かれたためです。
Q5. 高校留学と大学留学の違いは何だと思いますか?
高校留学では、私は主に語学力を伸ばすことや文化交流といった面に力を入れていたと思います。どこにいても一人でなんとか生きて行けるようになるための基礎力を上げる経験ができたと思っています。
一方海外大学進学では、これから生きていく上で自分が戦える武器となるような専門知識を得たり、考え方のベースを作ったりすることができると思っています。両親の援助なくしては留学できないので、本当に感謝はつきないものの、自分の責任で行うことや判断することが増えるので、そういった意味ではより自立した生活を送る力がつくのではないかなと思います。
Q6. 高校生の間に留学するメリットは何だと思いますか?
高校の間に留学する最大のメリットは、視野が広がることで自分から見えるその後の人生の選択肢が増えることだと思います。私の場合ですが、高校で留学していなかったら海外の大学に自分が進学することなど思いつきもしなかったと思います。高校生という多感な時期に留学するということは、その分自分の中に多くの新しく異なるものを取り入れるということなので、少しでも変わりたい、今とは違う成長がしたい、と思う気持ちがあれば高校の留学は人生の糧になると思います。
次回は、カナダへの交換留学に参加した後、大学在学中にデンマークへ1年間留学したOGの体験談を予定しています。お楽しみに!
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