高校生交換留学プログラムの説明会を開くと、「親から留学は大学生になってからにしなさいと言われた」とか「高校留学と大学留学の違いがわからない」などといった声が聞かれることがあります。
でも、高校生交換留学と大学生で行く留学は実は全く異なります。その具体的な違いとは一体なんなのでしょうか。
このシリーズでは、高校時代に交換留学を体験し、その後大学留学(1年留学/4年留学)も体験したOB/OGの言葉から、高校留学と大学留学の違いについて紐解いていきます。
第2回は、2015年にEIL高校生交換留学プログラムでアメリカに留学した、松藤紬夏さん(大阪府出身)です。
Q1. 高校から現在までの経歴を教えてください
2015年、高校1年次にEIL高校生交換留学プログラムでアメリカへ10ヶ月間留学しました。帰国後、高校2年生に復学し、2018年にアメリカ オハイオ州にあるボーリンググリーン州立大学に進学しました。
Q2. 高校留学をしようと思ったきっかけは?
小学校の高学年頃に、日本以外の文化や言語について触れてみたいと思ったため、海外に興味を持つようになりました。中学生の頃に交換留学プログラムについて知り、高校生の間に留学をしようと決意し、中学3年生で選考試験を受験しました。高校生で留学をすることによって、早い段階で他国の文化を知り、日本では体験できないより多くの学びを得ることができると思ったことが大きかったです。
Q3. 大学でもう一度留学しようと思った理由といつ決めましたか?
1年間の交換留学では、日本では経験、体験できないことをたくさん学ぶと共に人生において様々なことを吸収し、とても成長ができたと実感しました。この経験から、さらに自分自身を飛躍させたいと強く思ったため、帰国した高校2年生の夏に海外の大学へ進学することを決意しました。
Q4. 大学の留学先を決めた理由は?
オハイオ州のボーリンググリーン州立大学に決めた理由は3つあります。1つ目は国際ビジネスやサプライチェーンに力を入れている大学であり、興味のある分野だったので、そこにとても魅力を感じました。
2つ目は、オハイオ州は高校留学の際に事前研修を受けた州であり、私にとって初めてアメリカで生活や文化を知ることができた特別な場所であったため、大学もオハイオ州で進学したいと言う思いがとても強かったです。
3つ目は中東地域(シリア、UAE、など)に興味があり、アメリカで最も中東の方々が多い都市、ミシガン州ディアボーンの周辺に留学をしたいと思ったからです。今住んでいるところから車で1時間ほどで行くことができ、昨年から私は移民の子供たちへの教育や、支援をするボランティアを始めました。
Q5. 高校留学と大学留学の違いは何だと思いますか?
高校留学は、人との交流やコミュニケーションをたくさんとることがとても大切だと思います。最初は英語の内容が聞き取れなかったり、言いたいことがうまく言えなかったので苦労しましたが、だからこそ積極的に友達やホストファミリーとの会話する時間を作ることが重要だと私は考えています。
一方で大学留学は、勉強がとても大切になります。GPA(評定平均)をより高くとることで、就職にも大きく影響します。また当たり前のことではありますが、高校の時に比べて授業の内容や課題量も多くなり大変ですが、より深い知識を学ぶことができ毎日充実しています。
Q6. 高校生の間に留学するメリットは何だと思いますか?
高校生という若い時期に世界を見ることができるのは大きいと思います。そして、母国である日本の良さを改めて感じることもできます。高校留学の1年間は辛いことや楽しいことがたくさん起こります。しかし、高校留学から帰国した時の達成感は今でも鮮明に覚えていますし、高校生のうちに海外進出したということで自信がつきました。高校留学を通じて楽しい思い出を作るだけではなく、将来のこと見据えて行動、思考することができるようになったので、交換留学の経験は自分にとってとても大きな意味を持つ人生の1ページとなりました。
次回は、アメリカへの交換留学に参加した後、日本の大学在学中にドイツへ留学したOBの体験談を予定しています。お楽しみに!
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